愛されることを知らない孤独なお姫様
「完成いたしました。
それではお外に車を用意してありますので。」


「えぇ。」



私は華やかなドレスを着て自分を偽り続ける。



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11時半頃パーティー会場へ付いた


今回集まっているのは大手企業の集まりだそうだ。


「お嬢様。いってらっさゃいませ。」



見送られて車を降りるとつぎは


「橘様。ようこそいらっしゃいました。
今日1日パーティーをお楽しみください。」


お出迎えだ。


「えぇ。ありがとう。」


ここでは社交辞令として笑顔をつくる。
そう、偽りの笑顔を。



「秋か?」


突然名前を呼ばれて振り向く


「っ!?な、なんで...」


そこには黒崎陸斗がいた。


「お前勝手にいなくなんなよな。あのあと探したんだぞ?
帰るなら帰るって一言声かけてくりゃぁいいのによ。」



びっくりだった。


まさか黒崎があの一流の中の一流。
大企業黒崎財閥の御曹司だったなんて...


「と、とりあえず人気(ひとけ)の少ないところ行こう。」


そう言ってひっぱっていく



「まさか秋が橘財閥の令嬢だったとはな」


「こっちだってびっくりよ。黒崎さんが黒崎財閥の御曹司だったなんて。」


「ま、そうだけど俺は三男だから会社は継がねぇけどな」


「そう...。」


彼にも彼なりの事情があるのかな。


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