愛されることを知らない孤独なお姫様
「ごちそうさま。」

「お嬢様。もう少しお食べになった方が...。健康のためにもしっかり食べなくてはいけませんよ。」

メイドがそういうのも仕方がない。
パンをひとかじりしか食べていないのだから

「いらない。朝はもともと食べられないの。」

「ですがスープだけでも...!!!」

「いらない。7時からピアノのレッスンでいいのよね?」

「はい。」

「わかったわ。」

そう言って秋は広間を出ていった。
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