愛されることを知らない孤独なお姫様
「ねぇねぇ、秋ちゃんって何歳なの?」

「この前誕生日で、17になりました。」

「高校2年生かな?」

「本来ならばそうですね」

「そうなんだ。あ、お菓子食べる?いっぱいあるよー」

「ここから好きなのを選んで食べてください。」

「ありがとう」

暖かい

ここは、あの家と違い暖かい場所だった

自分がここに歓迎されてるなんて自惚れた事は思っていない

けれど、周りを見れば皆バカ騒ぎしてずっと笑ってて、お互いに信頼していることがわかる

皆と一線を引いている私にはわからない暖かさが確かにある

羨ましい

そんなことを思ってしまう

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