愛されることを知らない孤独なお姫様
「秋?」

「はい?」

突然名前を呼ばれ振り返る

「下っ端まとめ役長瀬龍哉(ながせりゅうや)っていいます。よろしゅう頼んます。」

話しかけてきたのは長瀬龍哉という関西が入った男の子だった

「あ、はい。橘秋です。よろしくお願いします。」

「俺の事は龍哉か龍って呼んでくれればええで。それに敬語も堅苦しいからいらんで。」

「ですが...」

やっぱり族なのだから上下関係はあるだろう

「仲間は家族と一緒や。家族で敬語使うんはおかしいやろ?」

「そ...うだね」

家族で敬語を使うのはおかしいの?

私は...小さい頃から敬語を使ってきたかは普通がわからない

「だから敬語はいらん。仲良うしようや」

「うん。ありがとう」

やめやめ

お母様の事は考えない

もう私は自分の人生を歩むと決めたんだ

< 45 / 196 >

この作品をシェア

pagetop