愛されることを知らない孤独なお姫様
「そっか」

それからお互い無言だった

どこに行くのもわからないままだったけどその無言の時間は陸斗となら心地よかった

「着いたぞ」

「ここは?」

「俺の家。一人暮らしだから気にすんな」

連れてこられたのは一軒家だった

「一人で住んでるの?」

「あぁ」

少し寂しそうな顔で頷くからそれ以上何も言えなかった

「とりあえず腹減った。飯作れるか?」

「味に自身はないけど一応は...」

「冷蔵庫の中勝手に使っていいからよろしく」

「味には本当自身ないんだよ!?」

「お前が作った料理ならいくらでも食えるよ」

「なっ.../////」

こういうの困る...

ストレートに悪気もなく言ってくる相手は一番厄介なんだ

「俺はお前の部屋片付けてくるから」

「私、ここに住んでいいの?」

「当たり前だろ。ここ以外どこがあるんだよ」

「へへへありがとう」

「あぁ」

よし、陸斗のために美味しい料理作るぞ!

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