愛されることを知らない孤独なお姫様
「陸斗、ありがとう。」

親の命令に背き、18じゃない私がバイクに乗ることもいけないことだとちゃんと理解している

だけど何にも縛られないこの世界が綺麗だと思ったんだ

「あぁ。帰るぞ」

「夕飯は何がいい?」

お嬢様言葉ももうやめた

クセで抜けない時もあるけど。少しづつ自分の好きな自分でありたいから

「そーだな...秋のおまかせでいいよ」

「それが一番困るんだけどなぁ。んー、何にしよ」

「スーパー寄っていくか」

「うん!」


それからスーパーに行き買い物を済ませた


なんか新婚さんみたいだなぁ〜♪


「腹減ったー」

家につき陸斗が呟く

「今作るから待っててね」

こんな会話ができることに幸せだなって感じる

あの家にいたら、きっと今誰とも話していない

毎日ハードなスケジュールに追われ自由時間なんてなかったし、楽しく会話できる人なんてあそこにはいなかった

だから、陸斗といると楽しいし桜華のみんなも好きだ

多少受け入れられてない所もあるけど...

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