愛されることを知らない孤独なお姫様
「秋?」

「え?あ、どうしたの?」

「いや、なんか暗い顔してたからなんかあったのかと思って」

「ううん。大丈夫だよ」

そう微笑み返せば

「そうか。なんかあったらいつでも相談に乗るからな」

あなたは優しすぎる

私の涙腺をたやすく壊そうとする

涙なんてずっと流していない

あそこにいれば、嬉しい、寂しい、笑い、喜び、悲しみ、たくさんの感情がなくなっていく

そんな私に、喜びや寂しいとかの感情を教えてくれた

いつかくるお別れの日が怖い

離れたくない

だけど、そろそろ覚悟は決めといた方がいいのかもしれない

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