愛されることを知らない孤独なお姫様
「私はどれにしようかなぁ」

「私が見立ててもいい?」

センスのいい志緒里に見立ててもらった方がいいかもしれない

「お願いします!!!」

「そうだなぁ、秋に似合うのは...これだ!」

そう言って取り出したのは同じくビキニ型の水着

胸元には可愛いリボンがついていて下はフリフリのスカート

「可愛い!けど...私に似合うかな?」

「何言ってるの!似合うに決まってるじゃない」

「そうかな」

お世辞でも嬉しいや

「陸斗に見せるのが楽しみだね」

「えっ...?!な、なんで陸斗?」

「だって陸斗のとこ好きでしょう?」

「いや、ち、ちちち違うよ!」

「ほんとに?」

じっと私を見て志緒里が言う

「私、恋したことないから好きとか恋愛感情とかわからないの...みんなのこと好きだよ。陸斗ももちろん好きだけど、恋愛感情ってどっからどこまでなのかわからないの」

「そっか。じゃぁ、これ買ったらカフェでも行こうか」

「うん!」

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