友情から恋に変わるまで

3人で騒いでるとひとり遅れてやってきた。

「修平やっときたか〜！ま〜た女の子かぁ〜？」

部室に入ってきた修平を出迎える竜也先輩。
「いや、今日は勉強の事で先生ん所行ってた」
と返し指定の席に座る。

「あ、でも今週の土曜日女の子にカラオケ誘われたわ」
「マジ？ひぇ〜！モテる男は違うなぁ！今度は誰ちゃん？」
「なつみちゃん。違うクラスの子」

なつみちゃんって確か同学年のちっちゃくてイケてる感じの子だっけ。
ちっちゃい子っていいよなぁ……
…っていうか

「2人っきりで行くの！？」
「いや、何人かでな？」

当たり前だろ、みたいな感じで返されたけどこいつは前科があるから信用できない。
2人っきりでデートに誘われる事なんて良くある事だし。
そのくらい女子に人気な修平くん。
恐ろしい。

「女の子から誘われるとか修平ヤリチンだよな〜！」
「うるせえよ」

いつからこんな性格になったんだ…
純粋だった頃の修平が見てみたいわ。

「そんなことよりゲームしようぜ、ゲーム」
「そうやな。俺もクエストこなしたいわ」

修平の一言に拓海先輩が賛成し、皆ゲーム機を取り出す。
もちろん私も。そして再確認しておくがここは軽音部だ。