Wエース
自主練も程々にして、俺達は部屋に帰った
特別体育館の話はしてない
と言うか、違った時が怖くて話せなかった

ガチャ ||.c( ゚ω゚`|

「ただいま帰りました・・・って、あれ?」

珍しく壱馬先輩がいない
どこに行ったんだろう・・・・・・

ブーブー

「あ、壱馬先輩からだ」

そこには馬場先輩の部屋でミーティングと書いてあった
なるほど。副主将になった訳だしな


つーか、もうすぐ期末テストじゃん!!
やばぁーなんもしてない
それよりもバレーの課題が多過ぎて
授業中に寝てないから大丈夫か


プルルルル

「え、禍神先輩!?」

俺は急いで電話にでた
正直驚き過ぎてどうしようか分からなくなったけど笑笑

「もしもし、赤松です」

かける『禍神だ。お前の所に智紀から連絡とかなんか来てないか?』

「智紀先輩から? なんも無いですよ」

かける『そうか。悪いな、急に』

「いえ、どうかしたんですか?」

かける『あいつが春高に残るのか知りたくて・・・・・・』

「・・・智紀先輩なら残りますよ」

かける『!! そうだな』

だって、こんな所で終わるような人じゃない。と言うか残って欲しいってのが本音
だけどそんな事言えないから

「では、分かったら連絡下さい」

かける『あぁ。またな』

ガチャ

でも、もしも残らなかったら?
俺はもう2度あの先輩にトスをあげて貰えない。そんなのはやだなぁ


「ねぇ、智紀先輩。春高まで残りますよね?」

その答えは誰も知らない
本人だって迷っている
心の中を彷徨って、ゆらゆらしてる
答えを見つけなきゃいけないのに・・・


「さて、勉強しますか」
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