セトモノのココロ
美紀
「上野だっけ?送っていこうか?」伸次は優しく声をかけた。

「大丈夫よ、ここからなら、30分で行けるわ。」美紀は微笑んだ。

優しい夫と、まだ部屋で眠る3歳の豊。
美紀の自慢だ。

夫の伸次は大手自動車メーカーの工業デザイナー。年収は1300万円のエリートだ。

晩婚だったが、自分は本当に恵まれている。
今日の同窓会には、夫からもらったペンダントをしていこう。
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