セトモノのココロ
夏海
テキパキと家事をこなして、メイクをする。
みんな、私の言う通りしていれば、うまくいくのに。
祐志は、一流の中学に入学した後は、全く勉強しなくなった。
娘の亜紀は、小学生で反抗期。顔色を伺わなきゃならない。

「パパに相談してみよう。」

夏海のパパは、一流企業の副社長まで務めたエリート。実家は目黒の億ションで、夏海は思う通りにいかなかったことは今まで一度もない。

夫は、その一流企業の社員。

だからパパのおかげで、ここまで順調なのに、近頃は、夫の仕事が思うように進んでいない。
パパが引退して、コネが使えないからかもしれない。どうにかしなきゃ。

夏海はメイクをして、残った食器を手際よく片付けると、スマホを手に取った。

< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop