セトモノのココロ
夏海
テキパキと家事をこなして、メイクをする。
みんな、私の言う通りしていれば、うまくいくのに。
祐志は、一流の中学に入学した後は、全く勉強しなくなった。
娘の亜紀は、小学生で反抗期。顔色を伺わなきゃならない。
「パパに相談してみよう。」
夏海のパパは、一流企業の副社長まで務めたエリート。実家は目黒の億ションで、夏海は思う通りにいかなかったことは今まで一度もない。
夫は、その一流企業の社員。
だからパパのおかげで、ここまで順調なのに、近頃は、夫の仕事が思うように進んでいない。
パパが引退して、コネが使えないからかもしれない。どうにかしなきゃ。
夏海はメイクをして、残った食器を手際よく片付けると、スマホを手に取った。
みんな、私の言う通りしていれば、うまくいくのに。
祐志は、一流の中学に入学した後は、全く勉強しなくなった。
娘の亜紀は、小学生で反抗期。顔色を伺わなきゃならない。
「パパに相談してみよう。」
夏海のパパは、一流企業の副社長まで務めたエリート。実家は目黒の億ションで、夏海は思う通りにいかなかったことは今まで一度もない。
夫は、その一流企業の社員。
だからパパのおかげで、ここまで順調なのに、近頃は、夫の仕事が思うように進んでいない。
パパが引退して、コネが使えないからかもしれない。どうにかしなきゃ。
夏海はメイクをして、残った食器を手際よく片付けると、スマホを手に取った。