記憶の中で生きる君へ、この空に誓う



『人殺しのくせに、学校くるとか、神経イカれてね?』


『こんな事する君の方が、イカれてると思うけどね、梶 航平(かじ こうへい)』


あの赤茶色の髪の人、梶 航平って言うんだ。

もしかしなくても、これはイジメ?

源先輩は、この梶って人にイジメられてたんだ。


『汚ぇーな、洗った方が良いんじゃね?』


『ほーい、梶、離れてろよ』


梶 航平以外の男子達は、全部で5人くらいいた。

その中の一人が、ホースを手に、源先輩へと向ける。


ま、まさか……。

そう思ってすぐに、そのホースから水が吹き出して、源先輩の顔に当たる。


『うっ……っ!!』


『ハハハッ!!人殺しなんだから、これくらいしねぇーと、罰当たりだよなぁ!!』


『人殺し』

『人殺し』

『人殺し』


皆が、源先輩に『人殺し』と言って、責めた。

源先輩っ!!

私は、触れられないと分かってて、源先輩に駆け寄る。






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