記憶の中で生きる君へ、この空に誓う
や、止めてよっ……止めてっ!!
水をかけられて、苦しそうにする源先輩の横で、私は座り込む。
分かってる……これは記憶の残像で、すでに過去の出来事。
でも……でも、こんなのって……ないよっ。
私は、悔しくて、悲しくて泣いた。
源先輩が私と被って見えたからなのか、それとも、蒼大先輩の大事な人が傷つけられているからなのか……。
分からないけど、ただただ悔しかった。
お願いっ、もう止めてよ!!
源先輩っ、源先輩っ!!
ううっ………もう、止めてっ……。
ただ、泣きじゃくる事しか出来ない私は、源先輩が傷つけられるのを見ているだけ。