記憶の中で生きる君へ、この空に誓う


「ここ……誰も寄り付かないだろ?だからつい……な」


「そう……ですか……」


誰も寄り付かないって……。


私は最近ほとんど毎日ここへ通っているけど、私以外の誰とも遭遇した事はない。


でも、この人の言い方だと、ここに来る人に、心当たりがあるみたい。



「えーと、君は?」


「え、あぁ、私は……」


自己紹介しようとして、ハッとする。


ねぇ、この人…私の事知らないの??


自慢じゃないが、この学校では都市伝説になるほどの有名人だ。


むしろ、この瞳の色を見て、何も思わないの??





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