記憶の中で生きる君へ、この空に誓う
「あのな、静月。……静月は、「こんな」とか、自分を下に見すぎだ」
「え……?」
「俺は、静月がそんな風に自分を否定してるっていうのかな……そんな所を見てるのが、辛い」
「え、どうして……?」
私は、こんな自分の事を好きになんてなれない。
なれる所が見つけられないし、それを蒼大先輩が悲しむ理由なんて、分からない……。
「静月は、すごい。こうして、誰にも出来ない力で、俺を助けてくれた、辛い時は手を握ってくれる、優しい女の子なんだよ」
「蒼大先輩……」
「俺は、そんな静月を大事だと思ってる」
「っ!!」
大事だと思ってる……なんて、きっと深い意味は無いんだと思うけど、ストレートすぎて、胸がドキドキした。