雨宿りの星たちへ
「それで?本当に、自分の未来を知りたいの?」
ぼんやりと、どこか現実離れした彼の顔を見つめていれば、先ほどと同じ言葉を投げられた。
さっきは驚き過ぎて何も考えられなかったけど……改めて考えると、雨宮先輩は、何を言ってるんだろう。
そう、多分、私の聞き間違えでなければ、私に自分の未来を知りたいかと聞いているんだ。
それは、私が『自分の未来が、見えたらいいのに』と、ぼやいたから?
だとしたら、いつからそこにいたのだろう。
というか、そもそも未来なんて見えるはずもないのに、冗談にもほどがある。