雨宿りの星たちへ
『サカキ、これはどういうことだ。お前、自分の将来のことなんだぞ?』
朝、学校に着くなり担任の先生に言われた言葉。
眉間にシワを寄せた先生の手には、私が今握り締めている、私の進路表があった。
『白紙で出したのは、クラスでお前だけだったぞ。空欄を埋めて、来週の月曜日に必ず提出しなおしなさい!』
昼休みに職員室に来るように言われ、いざ行ってみれば頭が痛くなるくらいに懇々と怒られた末に進路表を突き返された。
偶然居合わせた生徒には興味本位で見られて、居心地悪いったらなかったし……
先生は、そんなことはお構いなしで、途中から普段の生活態度に対する話にまで、お説教を発展させた。