圭哉くんは俺様且つ暴君。



「過去の圭哉が遊んできた女の子たちはね、みんな目的は圭哉の顔とアムールの肩書き。

圭哉の中身を見てくれる子なんて、いなかった。それは、圭哉自身も気付いてたと思うんだけどね。」



"だから、小春ちゃんの事も試した。ごめんね。"



そう続けて、申し訳なさそうに顔をクシャっとさせた圭哉くんのお母さんに思うことは



「圭哉くんの事、すごい想ってるんですね。」



本当に圭哉くんの事が大事なんだなってこと。



「圭哉は、誠也と違って不器用だから。手がかかるのよ。

それに、我が子が大事じゃない親なんて、いて欲しくないものだわ。」



冗談ぽく笑った圭哉くんのお母さんの言葉に"確かに"と思うと同時に、温かい気持ちになる。
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