圭哉くんは俺様且つ暴君。



「でも、圭哉が今回みたいに怒って途中で出て行ったのは初めて。

いつもは、この場で圭哉から相手に別れを告げて終わりなのに。

……頑張って、小春ちゃん。ちゃんと圭哉を物にして!そしたらまた、今度こそ3人でランチしましょう?」



「はい…頑張ります。」



少なからず、私の熱意が伝わってくれてたらいいな。


圭哉くんのお母さんの顔からは、モヤモヤが消えて、晴れ渡っていて


私の心もまた、同じくらい晴れ渡った。




「さ、せっかくのご飯が冷めちゃった。食べましょう。」



「はい…頂きます。」



圭哉くんのお母さんに促されるまま、ご飯を食べながら色々な話をした。

小さい頃の圭哉くんについてとか、圭哉くんは誠也さんに対抗意識がすごい…とか。


なんだ、家族みんな仲良しなんだ…って。


ちなみに、圭哉くんを想っていることは内緒にしてくれるみたいで、安心。

傍に、



いたいもん。
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