圭哉くんは俺様且つ暴君。
お店に入ったのは18時前だったのに、圭哉くんのお母さんと店を出る頃にはすっかり20時30分を過ぎていた。
「今日はご馳走様でした。」
「気にしないで。あー、久しぶりに私も楽しかった〜!」
フフッと笑った圭哉くんのお母さんは、
「待ってるみたいよ?」
と、私の後ろを指さした。
「……?」
不思議に思いながら振り向けば、そこには
「けい「おせぇ。」
やっぱり不機嫌MAXな顔して、ポケットに手を突っ込んだまま壁にもたれる圭哉くんがいた。