圭哉くんは俺様且つ暴君。





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「ぜんっぜん…良いアイディア浮かばない〜!!」



昼休み、圭哉くんにお弁当を届けてからすぐに教室へと戻ってきた私は


机の上で、白紙のままの《レクリエーション計画表》とにらめっこ中。



1ヶ月後に控えている学年レクは、プチ遠足に決まっていて、最近オープンしたばかりの水族館に行くことになっている。



…肝心なのは、水族館の後で


水族館で解散した後、3時間のフリータイムがあるんだけど…。


そう、問題はそこ。


班として、一応 計画表を提出しなくちゃいけないって言うのに…夢子ちゃんに


『小春、適当によろしく!』



って、押し付けられたんですけど。


あぁあぁああ〜〜!!


「全然 思い浮かばない!そもそも何で3時間もあるわけ?」



無理だ。
そもそも、遠足って言っても近場だし。近場で3時間も暇潰せるようなコース…


うん、思い浮かばない。



「…はぁ。」


「どうかした?」


「わっ?!…びっくりした…」



いきなり声をかけられ振り向けば、そこにいたのはにこりと笑う同じクラスの峰岸くん。


黒髪が良く似合う、いわゆる優等生で。いつも普通科のテストは堂々の1位!!

って言うすごい人。


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