圭哉くんは俺様且つ暴君。
「難しい顔して、独り言言ってるから…何か悩み事?」
「あ〜、うん。実は…レクリエーションの計画表 全然良いアイディア浮かばなくて。」
そう言った私に、"あぁ"と相槌を打つと、遠慮気味に私の手元の計画表を覗き込む。
「なるほど…白紙ね。」
苦笑いを零す峰岸くんに、同じく苦笑いを返せば
しばらく考えた素振りを見せた後、
「あ、俺も一緒に考えるよ!
同じ班だし。」
なんて、ニコリと笑った。
何、あれ、何だか神様に見える!!これは仏か!!??
「い、いいの??」
「全然いいよ。
2人で考えた方が楽しいだろうし!」
「ありがとう〜〜!!峰岸くんっ!!すごい助かる!!」
峰岸くんの手を握りしめ、ブンブン振り回せば、再び苦笑いにも近い笑顔を向けられてハッとする。
「ごめんね!」
我に返って手を離した私に"んーん"と、笑顔を向けた峰岸くんは
「待ってて、俺もシャーペン取ってくる。」
それだけ告げて、入口近くの自分の席へと歩いていった。