圭哉くんは俺様且つ暴君。


あんまり、話したことなかったけど…良く見れば整ってるんだなぁ…峰岸くん。


あれは、本物の王子様じゃない?絶対ハイター飲んだの?ってくらい、真っ白な心を持ってるに違いない。



圭哉くんは、偽王子!!だって、腹黒だもんね、圭哉くん。


「鈴木さん、じゃあ考えようか。」


「あ、ありがとう!!
本当に本当にありがとう!!」




いつの間にか戻ってきた峰岸くんは、私へニコリと微笑む。


……うん、王子様だ。




「全然、自分の班の計画表だし。鈴木さん1人に任せてられないよ。」


「峰岸くん、優しい〜!!夢子ちゃんなんて、やる気ゼロだったよ?さすが学年トップは勉強が出来るだけじゃないね!」



なんて、やや興奮気味に話す私に



「…誰にでも優しくするわけじゃないよ?」


「…へ……?」



どこか試すような峰岸くんの言葉。


< 117 / 267 >

この作品をシェア

pagetop