圭哉くんは俺様且つ暴君。

「…はぁ。

…離れてみる、かぁ〜。」


「それはそれで辛いとか言うんじゃないでしょうね?」


「………ゔ。」


「いい?今のままじゃ、圭哉くんのお世話係として傍にいる代わりに青春捨てるか、女の子として青春するチャンスを手に入れる代わりに圭哉くんを断ち切るか。

2つに1つしかないんだよ?」


相変わらず手厳しいお言葉。
でも、その裏側にはたっぷりの愛が見え隠れしてることを私は知っている。



「……ゔぅ〜!夢子ちゃん…私、圭哉くんから離れてみる。

……好きだから、離れてみる。」


「ん。…私が傍にいるんだから、そんな泣きそうな顔しないの。」


「夢子ちゃ〜ん!!!好きぃい!!」


「…ちょ、っと!鬱陶しいから離れて!!」


夢子ちゃん…今のは受け止めるところじゃないの?ねぇ?


私の抱きつきに、心底嫌そうに顔を歪めて、さらには押し返してきた夢子ちゃんに心は折れかけたけれど


…私、頑張って 圭哉くんから離れる。


それで、圭哉くんよりもかっこいい人と青春してやる!!
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