圭哉くんは俺様且つ暴君。


頭の中をぐるぐると、圭哉くんの顔が渦巻いて行く中、次の授業は幕を開けて


どうするのが1番いいんだろ?

って、迷った挙句



《さっきは行けなくてごめん!ちょっと先生に頼まれごとしちゃって、今日は放課後も一緒に帰れそうにありません。》



…送信。



授業中にも関わらず、圭哉くんにLINEを送って深呼吸。


すぐに付いた既読マークとは打って変わって、一向に来ない返信。



えぇ〜、やっぱり怒ってるの?圭哉くんおこなの?

背筋がヒヤッとして、一瞬で体の体温が下がっていくのを感じる。



あー、ごめん夢子ちゃん。
やっぱり私、圭哉くんにひれ伏そうと思います。


意志が弱くてごめんなさい。


とりあえず、今日は仕事頼まれたからにはやり遂げないと…翔太くんにも迷惑かけるし。


明日…明日 謝りに行くから。
頼む、圭哉くんの怒りよ鎮まりたまえ。
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