圭哉くんは俺様且つ暴君。




────────ブブッ



ブレザーの中にしまおうとしたスマホは、メッセージ受信を知らせた。


再び先生の目を盗んでスマホに目をやれば


《放課後、迎えに行く。》


そこには、どんな気持ちで言ってるのかサッパリ分からない圭哉くんからのメッセージ。


…だから、今日は頼まれごとがあるから一緒に帰れないんだってば。



とか言いながら、にやける頬…あー、気持ちには嘘つけない。すごい好き、大好き。



圭哉くんが好き過ぎる。
修くんと付き合ってた頃には微塵も感じなかった気持ちに、まだ少し戸惑ってるけど…これが恋なんだって自覚せざるを得ないくらいに惚れている。


俺様クソ野郎だけど、暴君バカ野郎だけど、無駄にイケメンだけど。


圭哉くんを見ると、胸が高鳴るから仕方ない。



《ちゃんとLINE読んだ?放課後は、頼まれごとがあるんだってば!待たせるのは悪いから先に帰って( •᷄⌓•᷅ )੨੨》


送信。



本当は、素直に嬉しいって伝えたいけど、そんなの私が好きだってバレバレじゃん。


傍にいれなくなるのはやっぱり、嫌だからそれはダメダメ!!

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