圭哉くんは俺様且つ暴君。

いやいや、待て待て。

この展開って、翔太くんが私を好きって解釈でいいのかな？


え、そんな事ある？
だって、何の取得もない鈴木小春だよ？


相手は峰岸翔太くん…王子様みたいなイケメン男子だよ？


ないないないない！！

はい、ない〜！



「あ、信じてないでしょ。」


「だ、…って。
有り得ないよ…翔太くんみたいな人が私なんか。」


うん、危ない。
騙されるところだったよ…



「好きだよ、すげぇ好き。
小春ちゃんだけ見てきた。」


「っ、」


"俺が嘘ついたことあった？"なんて、確かにないけど！！って逆ギレしたくなるようなセリフと共に


サラッと好きとか言われたし。私だけ見てきたとか…言われたし。



ドッドッドッド……


リズム良く高まる鼓動に、息をすることも忘れそうになる。…何より近い！


でも、言わなきゃ。
…私には好きな人がいるんだってこと、ちゃんと伝えなきゃ。