圭哉くんは俺様且つ暴君。
そしたら、その時は
目一杯『好き』を伝えて
圭哉くんの笑顔を、増やせるように頑張るのにな。
「ところで、美味しいお店ってどこ?」
「Flavorってお店何だけどね〜。
若くてイケメンな店長さんが1人でやってるお店何だけど、そこのピザトーストが絶品。」
「え?!イケメン?!
フリーかな?ねぇ、フリーかな?」
「やっぱ、食いつくのはそっちか。」
「あったりまえじゃん!わー、楽しみになってきた!」
夢子ちゃんとのくだらないやりとりが、今は何よりも楽しくて私の救いだって事は
悔しいから本人には絶対言ってやんない。
夢子ちゃんの事だから、きっと伝えたところで"知ってる〜"とか言いそうだけど
それもまた、私の気持ちがバレバレで悔しいな。
なんて、思いながらそれでも私の顔には笑顔が溢れてる。
ここは1つ、素直になろっ。
大事な事は伝えなきゃね。
「…ねー、夢子ちゃん、好き。」
「は?キモ。」
………ねぇ、こいつ殴ってもいいかな。