圭哉くんは俺様且つ暴君。
10☆*。
♡なんで傍にいねぇんだよ。
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《side圭哉》
「で?」
「んだよ。」
「小春ちゃんに、別れを告げられてろくに飯も喉を通らない…って訳だ?」
「あ?……誰がだよ。」
小春に『そばに居たくない』と告げられた日から早2週間近くが経つ。
最近なんで小春を連れて来ないのか、しつこく取り調べにあった俺は、いい加減 面倒くさくなり本当の事を話した。←今、ここ。
「変にやつれやがって、ろくに食えてないんだろ。」
「別にあいつがいねぇからじゃねぇよ。
夏バテだ、夏バテ。」
カウンターに置いてあったうちわでパタパタと自分を扇ぎながら答えれば到底 信じてないとでも言いたげな兄貴の顔に、ムッとする。
そもそも俺は、小春と出会うまで
朝も昼もろくに食わなかったし、夜もコンビニに行くのが面倒くさくなきゃ行って弁当買ったり、最悪食わなかったり…
小春と居た時に無駄に食ってただけだろ。
栄養バランスがどーたら、やたらうるせぇから。
それがただ元の生活に戻った、それだけ。