圭哉くんは俺様且つ暴君。
私、鈴木 小春(すずき こはる)は、たった今、生まれて初めて失恋をしたようです。
悲しい……
そんな気持ちとはどこか無縁で
私の中に溢れているのは
「……っ」
ひたすら悔しさと、怒り。
《手っ取り早く付き合えそう》
そんな事を思われてたとも知らず、初めての告白に浮かれてた自分を呪ってやりたい。
アホみたい。
告白された時、自分は少女マンガの主人公でこれからきっと、胸きゅんストーリーが始まる!なんて思ってた。
結果、私は脇役。
主人公は修くんの元カノってわけだ。
あー、情けない。
情けないけど、考えてたって仕方ない。
「…もう、忘れよ。」
それがきっと、今は最善だと思う。