圭哉くんは俺様且つ暴君。
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「………。」
目が覚めた俺は、ベッドの上。
家に着くまでの記憶も曖昧で、どうやってベッドに入ったかも謎。
兄貴の店から体調が悪い中、戻ろうとして…
それから……
そこまで考えて不思議に思う。
白い天井、よく見れば見慣れぬベッド
いや、待て、ここどこだ?
「気付いたか?」
俺の疑問に答えるように、声がした方へ視線を向ければ
「………兄貴?なんで、」
そこには腕を組んで俺を見下ろす兄貴がいた。
「ったく、お前 倒れて運ばれたんだよ。
病院から連絡が来て急いできて見りゃ、医者から説明された様態は"栄養失調でしょうね…"だと。
だからちゃんと食えって言ってんだよ。」
そう言う兄貴の顔はいつもよりも本気で怒ってる。
「あ、あと。小春ちゃんには俺から勝手に連絡しておいたから。」
「っ、!何でアイツに連絡してんだよ。勝手なことすんな。」
「心配してたぞ、小春ちゃん。」
俺の言葉を聞いてるのかいないのか、平然と言葉をを続ける兄貴。