圭哉くんは俺様且つ暴君。

「……良かった。」



『うん、小春ちゃんには伝えておかなきゃいけない気がして、とりあえず報告ね。』



そう言って優しく笑った誠也さんは"それじゃ…"と電話を切ろうとしたけれど




「ま、待って下さい！あの…」



『ん？』



「圭哉くんに、ちゃんと食べなきゃダメだよって！…伝えて貰えませんか？」



コンビニのお弁当でいいから。
もうこの際、栄養バランスなんてどうだっていいから。


倒れるまで食べないなんて事がもう2度とないように、何でも良いからちゃんと食べて！



『…それは、小春ちゃんから言ってやって。アイツ、俺が何言っても聞かないからさ。』


「で、も……！…分かりました。」



『ん、じゃあ またね。』


「はい…電話、ありがとうございました。」


誠也さんとの電話はツーツーツー…と機械音に変わった時、圭哉くんが心配なのと、自分で圭哉くんに伝えられるかと言う不安で



なぜか胸がいっぱいになった。