圭哉くんは俺様且つ暴君。
12☆*。
♡今ここでお前の口…ふさぐぞ。
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「わぁあ〜!!!夢子ちゃん見て!」
「すごい…綺麗〜!」
私と夢子ちゃんの視界いっぱいには、綺麗な紅葉。まだ秋も始まったばかりで、学校の周りの木々はまだまだ緑が多いのに、
ここはもう、綺麗な紅や黄色の葉をつけている。
「学校からそんなに遠くないのにね…」
「不思議だね〜、もう秋だ〜。」
そう、私たちは少し前から計画していた例のバス遠足に来ている。…と言っても、もちろん計画表作りはほとんど翔太くんに任せっきりで
もはや、何もしてないんだけど。
「おーい!2人とも、次行こっか!」
少し離れたところから、私たち2人においでと手招きしながら笑っている翔太くんには、
それはそれは、頭が上がらないのです。
「行こっか、夢子ちゃん。」
「うん、急ご!」
それは夢子ちゃんも同じらしく、本当に翔太くん様々。同じ班に翔太くんが居てくれてほんと良かった〜!!
おかげで、私と夢子ちゃんは楽しむだけでいいのだから。