圭哉くんは俺様且つ暴君。
圭哉くんは今頃 何してるかなぁ。
同じ班の女の子…可愛い子だったらどうしよう。
その子が圭哉くんを好きだったらどうしよう。
あんだけ外見は完璧にカッコイイんだもん、内面が大魔王様だって事に気付いてない幸せな女の子がいるかもしれないよね。
「やだよー…。」
「小春ちゃん、秋祭り…嫌だっだ?」
「…へ?…秋祭り?!全然嫌じゃない!むしろお祭り好きだから楽しみ!」
ぼーっと圭哉くんのことを考えていたら、知らぬ間に隣を歩いていた翔太くんに顔をのぞき込まれて反り返る。
「良かった、今 やだって聞こえたから祭りのことかと思って。」
「え!あ、違う違う!
別のこと考えてて…ごめんね!」
「別のことって……、」
そこまで言いかけて"やっぱり何でもない"と、笑顔を向ける翔太くんに首をかしげながらも
"そっか"と、私も笑顔を返す。
私たちの班は、夢子ちゃんと翔太くんの他に三津谷くんと藤木くんの5人班。
これから、近所の秋祭りに向かいます。