圭哉くんは俺様且つ暴君。



毎日 毎日 カツサンドって、そもそも栄養バランス最悪だっつーの!


「圭哉くん、今日の朝ごはんは?」


「は?」


「何食べたの?」


私の質問に眉間にシワを寄せながら、鬱陶しいとでも言いたげな圭哉くんにも、私は怯むことを知らない。


「食ってない。」


そんな私にボソッと返ってきた返事。


「はぁ?ダメじゃん!ちゃんと食べなきゃ!昨日の夜は何食べたの?」


「うっせぇな、どうでもいいだろ。」


圭哉くんの顔が本気でウザイと言っている。


でも、そんなんじゃ体壊すんだからね!せっかく心配してあげてるのに!


「圭哉は朝抜き、昼も最近まで食ったり抜いたりしてたし、夜はコンビニ弁当。」


「隆太くん…?」


「圭哉が答えないから、代わりに答えてあげた。」


ニッと歯を見せて笑う隆太くんに、圭哉くんが溜息をつくのが聞こえたけど



「圭哉くん!本気で体壊すよ!」


私はそれよりも、そんな食生活に驚きを隠せない。


圭哉くん…1人暮らしなのかな?


「うぜぇな、ほっとけ。」


「でも!」


「お前に心配してもらう事なんか1つもねぇんだよ。」


「っ、」


分かってるよ、偽カノだし。そんな深く入ってくんなって言いたいんでしょ。


私たちのやり取りを聞きながら、"本当に付き合ってるの?"と苦笑いを浮かべる隆太くんに、同じく苦笑いを返す私。


確かに私たちの関係は偽物かもしれないけど、私"お世話係"なんでしょ?


こうなったら全力でお世話させて頂きます。(怒)
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