圭哉くんは俺様且つ暴君。



じゃなきゃ私、



「お前は俺が好きなんだろうが。」



「……うん、」



勘違いしてしまいそうになる。
もしかしたら、圭哉くんも私のこと…って。



「なら、よそ見してねぇでそのない頭の中、黙って俺でいっぱいにしとけよ。」



「っ、……そんなの……」




そんなの…もうなってるんだっつーの。とっくに、とーっくになってるんだっつーの。


数学で赤点取るのも、世界史で武将の名前 覚えられないのも、化学で実験の手順間違えたのも、体育で顔面にボール食らったのも…


オマケを言えば、唯一 得意分野と言っても過言ではない料理中に、ザックリ手を切っちゃったのも



全部 全部 圭哉くんの事を考えてたからだと思うんだけど、どう責任取るつもり?

< 251 / 267 >

この作品をシェア

pagetop