圭哉くんは俺様且つ暴君。
「正解は、肉じゃがでした〜。」
「なら今日は和食か。」
「…嫌だった?」
鍋に火をかけた私に、ジリジリ近寄って来る圭哉くんを振り返りながら尋ねれば
「お前が作るもんなら、何でもいい。」
「それって、美味しいって…こと?」
「……まぁ、美味い。」
「…何、素直で怖いな…。」
予想外の返事に、ニヤニヤが抑えられない私を見て"ニヤケすぎだろ"なんて圭哉くんは言うけど、
私の唯一の取り柄を、圭哉くんが認めてくれたみたいですごい嬉しかったんだもん。