圭哉くんは俺様且つ暴君。



─────────



《今日は、3分で行きます。》


送信。



休み時間に圭哉くんにLINEする私の隣でお菓子を頬張る夢子ちゃんは、


「今日、やけにご機嫌じゃない?」


私の顔をまじまじとのぞき込んで来る。



「そ、そうかな?」


「うん、なんか乙女オーラが出てる。」


「乙女オーラ……。」


何じゃそりゃ。
今まで17年間生きてて、そんなもん出したことないよ。

夢子ちゃん、あなたの目には何が見えてるの?


「藤崎くんとは、上手くいってるの?」


「上手くいくも何も、そう言う関係じゃないし。」


お昼のお使いくらいしか…今は絡むこともない。つまり、もはやただのパシリ。


そもそも本来の目的であった【元カレを見返す】ってのも、修くんにあれから会ってないし…効果があったのかも謎。


……まぁ?圭哉くんは、見事 女避けに成功したようですけど。
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