圭哉くんは俺様且つ暴君。
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「ぶっ………
彼氏に使う顔文字かよ。」
小春からの返信を見て、思わず吹き出す。可愛げの無さ100点くれてやる。
《可愛くねー》 送信。
きっと、こんな返信にも一々 腹立ててすぐにフグみたいに膨れてるんだろうな。
笑える。
───ブブッ
すぐに返ってきたメッセージ。
《_:(´◇` 」∠ ):_シッテル》
「ぶっ………バカだ」
思わず声を出した俺は、小さく溜息をついてスマホをジャージのポケットへしまった。
小春のいる教室へと視線を向ければ、何やら必死に板書中らしい。
ボケっとしてっからだっつーの。