圭哉くんは俺様且つ暴君。



────プシュッ


体育が終わった俺は、自販からコーラを買って一気に流し込む。


「あ〜、藤崎くん…!」

「……。」

「相変わらず冷たいよね〜、彼女のことは抱き抱えて帰るらしいじゃん?」


ちょうどジュースを買いに来たらしい女はペラペラと1人で勝手に喋ってて


「鈴木 小春ちゃん…だっけ?あれ、彼氏の元カノなんだよね。最近まで付き合ってたらしいんだけど、」


その言葉に、初めて俺は顔をあげて女の顔を見た。


どこにでもいそうな平凡な顔。


「ねね!小春ちゃんやめて、私にしない?修くん、正直言って一緒にいても退屈で!…藤崎くん、イケメンだし…私、好きかも!」


おまけにアホ丸出し。


「………。」


人睨みして歩きだす俺の腕に必死に自分の腕を絡めてくる女にいい加減、嫌気がさした時、


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