圭哉くんは俺様且つ暴君。



─────────


「あれ?」


6組の教室を覗いても、圭哉くんの姿は見当たらない。


体育終わって教室に戻ってきてもいい頃なのに。教室の中はワイワイと雑談する生徒達で溢れてるのに、

何度見ても圭哉くんがいない。



─────ガタッ



「──っ!!」


「俺はこっちだっつーの。」


教室のドアに手をかけて中を覗いていた私の肩に顎を乗せながら、後ろから抱きしめるように覆いかぶさったのは


たった今、探しても探しても見つけられなかった


「け、圭哉くん…!」


「俺を見つけられないなんて、その目は節穴か?」


「だって、教室にいると思ってたから。」

「圭哉様センサー搭載しろ。」


「な、何じゃ…そりゃ。」


どんなセンサーだよ!絶対搭載したくない!
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