圭哉くんは俺様且つ暴君。
「で、でも……一応 付き合ってるわけだし、圭哉くんに聞かないと。」
『行く』と即答できない私を見て、テーブルに頬杖ついた夢子ちゃんは
「何だかんだ言って、従順だよね〜!そんなんだから、いいように使われるのよ?」
って。
確かに、何だかんだ言いながら圭哉くんに忠実な犬に成り下がってるのは…薄々自分でも気付いてたよ。
でも、いいように使われてる…なんて気はしない。
私だってお世話になったし、そこはお互い様っていうか。
「女避けしたり、お昼のお弁当作ったり、わざわざ教室まで届けたり、呼び出されたら他の何より優先したりしてさ?」
「……んー。」
「それで、見返り求めないなんて…都合のいい女すぎない?」
「…でも、お弁当作ってるのは私の意思だし。」
……って、
これじゃ、私の片想いみたいじゃん!!違うから。そう言うんじゃないから!!