圭哉くんは俺様且つ暴君。



──────────



「言いたいことあるなら3秒以内に言え。」


「え…?さ、3秒?」


「2…」


「わー!!待って待って…!

ご、合コンに!!

行きたい…です……。」



夢子ちゃんと近場のカフェに寄り道した次の日。


何故か、教室まで迎えに来た圭哉くんと一緒に帰っている私。


『合コンに行きたい』と、どのタイミングで繰り出そうかと、私がソワソワしているのを感じ取ったらしい圭哉くんが、私にくれた時間はたったの3秒で、


急かされるように慌てて口を開いた。



「…合コン?」


眉間にシワを寄せて私を見る圭哉くんに、あー…やっぱりダメか、と思いながらもコクコク頷けば


「別に、行きたきゃ行けよ。」


「…え?…いいの?」


アッサリOK。
……なんだ、行ってもいいんだ。


…って!何少しガッカリしてんの、本当しっかりしろ!私!!!

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