圭哉くんは俺様且つ暴君。


──────────


「え?今日?」


「そう!今日。」


夢子ちゃんの事だから、すぐに合コン決めてくると思ってたけど


まさかこんなにすぐ…。


"どうせ暇でしょ?"と続けた夢子ちゃんに、ムッとして言い返す私。


「私だって、いつも暇なわけじゃないんだからね!」


日によっては、帰りにスーパーに寄ってお弁当のおかず買わなくちゃいけないし!

洗濯だって、家の掃除だってある。


「じゃあ、何?予定あるの?」


でも、予定があるのか、と聞かれれば


「………ない、けど。」


スーパーには、昨日行ったばかりで冷蔵庫はパンパンだし。


家事を予定…とは言わないだろう。


つまり、今日私は予定がない。


「なら、決定ね!」

「…分かった。

で?どこの高校の何年生と、どこで?」


圭哉くんに報告しなくちゃいけない要項を、まとめて夢子ちゃんに投げかければ


「東高の2年と!しかも、イケメン揃いだって!!今回は期待できると思うんだけどなぁ〜。」


って、完全に浮かれている。


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