圭哉くんは俺様且つ暴君。



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「やー、楽しみ!
あ、でも1番の目玉はちゃんと小春に譲るからね?」


「いいよ、別に…。」


あれから"じゃあな"と、背中を向けて帰ってしまった圭哉くんの事が頭から離れず、


早めに帰って電話しよう。


なんて、思ってる私はどうにかなっちゃったのかもしれない。別に、声が聞きたいとか…そんなじゃなくて、

あんまり遅くに電話したら、迷惑になるから。

そう、それだけ。


「じゃ!楽しんでね、小春!」


そんな夢子ちゃんの言葉を合図に、カラオケルームのドアが開かれ、途端どっと不安に襲われる。



「おー!来た来たぁ〜!」

「おつかれ、座って座って♪」


軽い。


何だか……ノリがすごい軽い。無理、今思えばこんな状況で恋なんて出来るわけないし。


「遅くなってごめんなさ〜い!待ちました?」


「全然!むしろ、女の子は待たせるくらいでいいから!」


「わ〜、優しい〜!!」


……夢子ちゃんは、ノリノリで。顎でクイッと座れと指示してくる。怖い。


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