圭哉くんは俺様且つ暴君。

「やっぱり、可愛い…か。」


"ちぇっ"と不貞腐れる小塚くんに、不覚にも母性本能をくすぐられて


クスッと笑えば


「あ、やっと笑った…

超可愛い…。」



今までとは、違う雰囲気の小塚くんが近づいてくる。


「こ、づかくん?」

「チューしていい?」

「……っだ、だめ!」


口元を覆って、首を振る私に


「えー、…残念。」


クスッと笑って離れていった小塚くんに、一瞬で体が火照ってしまった。

絶対、今 真っ赤だよぉぉ〜!!


「でも忘れないでね?可愛いだけじゃないって…俺も男だから。」


「っ、」


離れていったかと思えば、再び近づいてきた小塚くんが耳元でボソッとそんなこと呟くから恥ずかしくて言葉も出てこなかった。


ダメだって、今どきの子はみんな…これで当たり前なの?

草食男子の時代じゃなかったの?!

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