圭哉くんは俺様且つ暴君。
それからも小塚くんの攻撃力は、底知れず。
『一口ちょうだい』
って、私のジュース飲んだり
『小春ちゃんの為に歌ったんだけど、ちゃんと聴いてた?』
とか言い出したり、
『小春ちゃん、落ち着く。』
って、私の肩に寄りかかって来たり
その度に私の心臓はドキッと音を立てる。あー、アホみたいにドキドキしてる。
彼氏ができたら、こんな感じなのかな?って思って、少しだけワクワクしたけど、
でも、
『小春、って…呼んでいい?』
その問いかけにだけは、どうしても…どうしても頷くことが出来なかった。
そして、それと同時に頭を過ぎったのは
『小春。』
嫌味なくらい整った顔で、私を呼ぶ圭哉くんだった。