クリア・スカイ
ほたるのことが知りたいのに、怖くて。やっぱり私は、前にも後ろにも進むことが出来ない人間なのかな。
そんな私に対して駆は、空いている方の手を私の手に重ねた。私の手は駆の両手に包まれている。
「――陽咲、お前は何も怖がらなくていい。もし、今から知ることがひどくショックなことでも、俺はお前を一人にしないから。……だから、お前も俺を一人にするな。約束だからな」
「駆……。うん、分かった。ありがとう。――柳さん、私も覚悟を決めました。お願いします」
「分かりました。それでは今から始めますので、お二人とも目を閉じて、出来るだけリラックスしていてください」