クリア・スカイ
「駆くん、陽咲ちゃん、おはよう。……あれ? 陽咲ちゃん、可愛いネックレスしてるー!」
「へへ。昨日の社会科見学で作ったんだ。可愛いでしょ」
「うん、キレイな緑色が陽咲ちゃんにとっても似合っているよ」
「ありがとう。……それでね、実は駆からほたるにプレゼントがあるんだよ。そうだよね?」
陽咲はとっても気の利く子だと思った。駆がプレゼント出来るように橋渡しをしてくれている。それに対して、駆はうまく答えられるのだろうか。
「う、うん。実はこれ、ほたるのために作ったんだ。よかったらもらってくれない、かな」
「えっ! ほたるにくれるの? なんだろう、楽しみだなぁ」